第180回複合材料部門委員会議事録

日 時  平成12年12月7日(木) 11:30〜17:00

会 場  USS(株)(工場見学),大塚化学(株)(工場見学および講演会)

[出席者]刈茅孝一(積水),田中行平(日立),高木均(徳島大),北野彰彦(代篠田,東レ),黄木景二(愛媛大),山本俊浩(福岡大),中村康範(大産大),櫻井昭男(船舶技研),小牧和夫(小牧TEC),平井恒夫(インテックヒライ),上野谷敏之(阪産技総研),片山傳生(同大),松岡敬,大窪和也,菅原寿秀(丸八梶j,広川哲朗(敷島紡績),福井英輔(福井漁網),大島信生(阪市大),安宅健(阿南工高専),岩本正治(京工繊大),倪慶清,倉鋪憲, 田岡拓也(徳島県庁),佐野募,岡本理恵,竹村文宏(徳島ニュービジネス協),栗林一夫(栗林製作所),野々村俊夫(徳島工技センター),香川敏昌,原崎健児(徳島健康科学総合センター),六車宏,榊原実雄(四国工技研),川口明義(大塚化学)
 計33名 (順不同,敬称略)

今回の部門委員会は徳島県の産学官連携促進会議,SAMPE Japanと共催で行い,各参加者は徳島駅に集合しバスで見学先のUSS(株)および大塚化学に行った.

○工場見学
USS(株)においては安宅健氏(阿南工高専)により,廃プラスチック熱分解油化還元装置「アプラス」と鶏糞噴射燃焼装置の説明があり,その後装置の見学をした.

午後は大塚化学に移動し,研究所見学および講演があった.
最初に大塚化学の和田氏より,大塚グループおよび大塚化学の概要について説明があった.
所内の見学 開発商品の説明とFRPを開発する際に用いる分析機器の見学を行った.

○講演会
 複合材料部門委員会 岩本委員長より挨拶があり,会場の提供をいただいた大塚化学,お世話をいただいた川口氏, 高木担当幹事および安宅健氏(阿南工高専)に対して感謝の意を述べられた.

講演1「FRP船のリサイクル技術に関する話題」  四国工業技術研究所 榊原 実雄 氏
 FRP船のリサイクルに対して,主に四国で行われてきた例を用い実際の処理費も示し,さらに現状での問題点を含めて発表があった.

講演2「大塚化学のFRTP材料の現状と用途展開」 大塚化学(株) 河口 明義 氏
 ティスモ(チタン酸カリウム繊維)を分散させたFRPである「ポチコン」,これに伝導性を付与したFRPである「ウィスタット」などの高機能性FRPについて,微細な繊維を使用しているため,優れた寸法安定性と表面平滑性を兼ね備えるところに特徴があることの発表があった.

講演3「CFRPの損傷と変形の時間依存挙動 〜クリープとポストキュアを例として〜」 愛媛大学 黄木 景二 氏
 CFRPの損傷と変形の時間依存挙動について,クロスプライ積層板のクリープ変形モデルを示し,モデルと実験結果の比較がなされた.さらにポストキュアについての発表があった.

講演会の後,新鮮な魚介類を堪能しながら懇親会をおこなった.
さらに,阿波踊り会館にて阿波踊りの講習も受けた.
以上