第190回複合材料部門委員会(三者合同研究会)議事録(案)
[出席者]
藤井(セイコー化工機)、粕谷・西川(倉紡)、藤井・片山・松岡・大窪(同大)、川田(早大)、上野谷(大阪府産総研)、邉・荘司・真鍋(日大)、岩下(茨城大,代呉)、中村(大産大)、真清(昭和高分子)、岩本・倉鋪(京工繊大)、野世渓(今春化成)、酒井(サカイ産業)、菅原(丸八)、都築(豊田自動織機)、津島(FJコンポジット)、平井(インテックヒライ)、杉原(日本ポリエステル)、喜多山(エイエフトレーディング)、浅井(MRCテクノリサーチ)、新庄(日本バイリーン)、広川(敷紡)、野口(昭和飛行機)、酒谷(日本モールドシステム)、西牧(ピーエヌシー)、三輪(三菱レイヨン)、福井(福井漁網)、林・魚住(村田機械)、飯塚(飯塚テクノシステム)、三浦(新道繊維工業)、松原(ファインテクノ研究所)、深谷(御国色素)、野間口(樹脂ライニング工業会
計 40名
今回の三者合同研究会は,1カ所の企業を見学および講演会を行った。
《工場見学》
新富士駅に集合後,富士化工(株)富士工場に移動した。富士化工では2班にわかれ,それぞれ白鷺氏,中井氏より富士化工(株)の会社概要およびパイプおよびFPPタンク等の製品紹介があった。
昼食後,工場見学がありFRPパイプ,FWパイプ,ポリエチレンパイプ等の製造工程および検査工程の見学を行った。
《講演会》
見学会終了後,富士市文化会館ロゼシアターに移動し「フェノール樹脂系複合材料の新展開」のテーマで講演が行なわれた。
○ 開会の挨拶 複合材料部門委員会上野谷委員長より開会の挨拶があり、見学会のお世話頂いた富士化工(株)の方々および講師の方に感謝の意を述べられた。
講演1 (司会 倉鋪憲(京工繊大))
「フェノール樹脂の現状と今後の展望」昭和高分子(株)フェノール樹脂研究所 真清 武氏
フェノール樹脂の難燃性を生かしたフェノールFRPの使用例について,土木建築分野を始め輸送分野等への展開についても報告があった。
講演2
「フェノール基複合材料の長期耐久性評価」早稲田大学 川田 宏之氏
フェノール樹脂を母材とするFRP材の長期耐久性について,クリープ変形の定式化を行い実験的検証を行ったことが報告された。
講演3 (司会 藤井透(同志社大))
「ガラス繊維/フェノールフォーム引き抜き複合材の開発とその評価」
日本大学 荘司明子氏・邉 吾一氏
構造材としての強度があり,木材と同等の加工性を持たせたフェノールフォーム複合材の開発について,発泡・硬化過程から成形品の機械的性質,燃焼試験の結果が示され,試作成形品の強度は天然木材よりは劣るが,建築用構造材料として用いることの可能性が報告された。
○ 閉会の挨拶 上野谷委員長より挨拶があった。
委員会終了後,海郎小屋にて懇親会を行った。25名の参加があり盛大に歓談を行った。
以上